インタビューVol.11-2 臨港病院インタビュー 田中里子看護部長 桑原師長


小川)日本が豊かになってきて、辞めても他の仕事があるという考えで、新卒の人も3年で辞めたりという事が多くなってきていますね。
桑原)せっかく自分のお金と時間を使って努力したのにもったいないですよね。
田中)今は辞めても家族の人が守ってくれたりするから、精神的に疲れたら辞めようかと思ったりも出来る。
桑原)小さい頃から注意され慣れてないというか、親も褒めるし、子供が自分で何かする前にしてあげてしまう。学校もあまり注意しないし、兄弟も少ないから、兄弟同士の喧嘩なども無いし、そういう環境で育ってきた中で、看護師になって現場に出た時に、命を預かる仕事だから、どうしても厳しくなりますよね。そこで初めて注意される子たちが出てくると、今までされ慣れてないから、ショックが大きいんじゃないでしょうかね。

小川)ご家庭での両立で、休職された事はありますか?
田中)無いですね。その当時は育児休暇も無かったですし、産休だけでしたよ。だけど結婚する時に看護職をするつもりでしたので、面倒を見てもらえる人が一緒にいるという事は良かったんですね。夫の親がいましたので、結婚しても仕事を続けていける環境だったんですよ。なので、自分が休みの時に家族で旅行に行ったりという事も出来ましたし、特別な休みが無くても十分にできてきましたね。今は核家族化してきて、見る人がいませんもんね。

小川)育休を取って、復帰する時に、一度職を見直す人が多いじゃないですか。日勤だけとか午前中のパートとか、看護部長や師長の頃にもそういう人はいましたか?
田中)いましたよ。ただ、それはそれで今の時代ですのでいいと思いますよ。全然環境が違いますので、核家族化して、見る人がいなければ、日勤帯だけでも仕方ないと思います。また手が離れて、夜勤ができるようであれば、していただければ結構ですし。

小川)子育てをしながら、夜勤をしたりという中でモチベーションは何でしたか?
田中)仕事のあり方として、仕事をする以上、夜勤もしていましたが、家庭を犠牲にした覚えもないですね。自分の時間を使って、家庭の事をしたり、子供と触れ合ったりしていましたよ。その辺ところは、家庭は家庭、仕事は仕事と割り切って、やってきましたので、特別な事は無かったですよ。その点、今の方は環境が違いますので、子供が熱を出した時に、他に誰もいなければ、迎えに行かなければいけないですよね。ただ、切り替えるのはうまいのかもしれないですね。子供も寂しかったかもしれませんけど、割り切ってたみたいです。一緒にいれなかった分、今はいろいろと話をしたりしています。

小川)仕事に対するモチベーションは、そういうものが支えになってきたという事でしょうか。
桑原)家の人の力が大きいでしょうね。ご主人とか親とか。
田中)それが無ければやってこれなかったでしょうね。家の人や夫にこう言われたからというのは、私は嫌でしたので、私はこう考えているから仕事をしていきます、だから子供を見てくださいという感じでしたね。その辺はよく理解してもらえてましたからね。自分はどう仕事をしていきたいのかという事を、自分の中に持たないといけないですよね。仕事に対する姿勢というんでしょうか。

小川)キャリアを積んできた中で、プロとして自分の中で大切にしているものはありますか?
田中)仕事をしていくためには、目標を持ってあきらめない事ですね。患者さんにとって良い事であれば、その事についてずっと考え続けて、それが実現した時の喜びはやっぱり大きいんじゃないでしょうか。絶対にできると思って、あきらめないというのは自分の中であるかな。患者さんにありがとうとか言われると、自分の力になって、また頑張ろうかなという事はありますし、患者さんに育てていただいたというのはありますね。職場に恵まれて、常に良い環境だったかなというのは思いますね。
桑原)仕事をしていく中で、どうしたらうまくできるか考えているのが楽しいですよね。出来なかった事があると、次はこうしようとか知恵が出てくる。それでうまくできたりすると、うれしいですよね。そういう工夫をするのは楽しいですし、あきらめたりはしないですよね。それと自分の人生の節目節目に、良い人に巡り合っていたというのは感じますよね。周りに助けてもらっていたというのはあります。最近では若い人たちがどんどん成長していくのを見ているのが、今の自分の糧・励みになっているんですけど。若い人たちは目に見えて成長していくんですね。1年2年3年と成長していって、その子たちが次の子たちを教えているわけですよね。それを見ているのがうれしいんですね。
田中)今の若い人たちはピュアでエネルギーがあると思うんですよね。そのエネルギーを自分の思いとかそういうところにつぎ込んでもらえると、すごい力が出ると思うんですよ。若いうちはわからない事はたくさんありますが、一生懸命やるっていう事が大事だと思うんです。そこを通り越してくると、だんだんいろんな考えができてきて、成長していくんじゃないかなと思うんです。
桑原)一定の年代の人たちとは成長のスピードは違いますよね。ゼロからのスタートですからね。



小川)看護学生には純粋さがあるのかなと思うんですけど、すぐに挫折して辞めてしまうのはなぜでしょうか?
田中)若いうちに勉強だけでなく、いろいろ経験してないといけないと思うんですよ。たくさん遊ぶということもいろんな意味で大事だと思うんですよ。看護していくうえでは、いろんな見方も必要だよという事、その部分が狭いのかなという感じがするんです。
桑原)実習の時なんかは、学生さんに勉強も大事だけど、友達と遊んだり、話をしたり、本を読んだり、その全てが看護師として役に立つんだからって言うんです。看護技術だけではダメで、会話の能力も無ければいけないわけですし、会話をすることで、患者さん全体を見れるわけじゃないですか。今の人たちは看護の話はできるけれども、それ以外の話ができないみたいなんですよね。患者さんの所に行けないんですね、会話ができないから。
田中)今の子は真面目ですよね。
桑原)素直ですよね。
田中)疑問に思った時に、他の人に聞くというような関わりが少ないんじゃないでしょうかね。人に相談したり、先輩に聞いたりすると教えてくれるんですけど、自分で抱え込んでしまう傾向がありますね。
桑原)仕事以外でのつき合いがあまり無いみたいです。みんなでご飯を食べに行くとか、どこかに遊びに行くとかはあまり無いみたいですよね。
田中)今の子たちには、苦手かもしれないけれども、少し勇気を持って、声をかけてくれたり、相談してくれたりすれば、自分の視野も広がるし、仕事も楽しくなると思うんですよね。

小川)看護師として必要な事は、勉強だけではなく、人間として成長できるような事が大事なんでしょうか?
田中)人との付き合いを広げてほしいなと思いますね。

小川)看護師として長く続けていくためには何が必要でしょうか?
田中)仕事を続けたいという意思じゃないでしょうか。看護師という仕事の良いところは、やればやるほど楽しくて、すごく深いんですよ。この楽しさに気付いてほしいですね。自分で感じてもらいたい。それはやっていく中でしか身に付かないものなんですね。

小川)何年くらい続けたら、実感できるようになるんでしょうか?
田中)何かあった時には、まず辞めようとは思わないで、続けてみようと思ってください。せっかく自分で選んだ仕事なので、少し休むにしても続けてもらいたい。続ける事でしか、得られないものですから。是非、続けるという意識を持ってもらえば、何かしら自分の中で得るものがありますので。そこで看護を続けていこうかなという覚悟ができてくると、そう簡単には辞めないと思います。

小川)お二人は続ける覚悟というのは、初めからおありになられたという事ですよね。
田中)私は辞めようとも、いやだとも思いませんでしたからね。確かにそれはいろいろありましたけれども、看護師というのはすごく良い仕事だと思っているので、看護師を目指す人がいっぱい増えてほしいと思います。すぐ辞めてしまったら何も無いですよ。そこで終わってしまいますから。とにかく続けてほしいですね。続けて看護の醍醐味を見つけてもらいたいな。
桑原)気負わずに、毎日こつこつやってもらえればいいですね。その時期その時期の看護の楽しさがあると思いますよ。私自身辞めないで続けているという事は、この仕事が楽しいんでしょうね。辛いこともあるからこそ楽しい事もあるんですよね。

小川)生まれ変わるとしたら、看護職を選びますか?
田中)わからないですね。他の世界も見てみたいというのはあります。今は辞めませんけどね。
桑原)そうですよね。看護職を絶対に選ばないと言われれば、そんなことは無いですよとは言いますけど。看護師はもういいですっていう感じにはならないですね。
田中)自分の一生を賭けて見てきましたので、次は違うものを見てみたいかなという感じです。また違う立場から看護を見てみるといいのかもしれないですね。

小川)これからの看護師に求められるものについて、どうお考えでしょうか?
田中)社会情勢が変わっていきますので、その時々の役割があると思うんですが、看護をする基本の姿勢というのは、ずっと変わらないと思うんです。人を愛することだとか、色々あると思うんですけど、私は変わらないと思っているんですね。だから、その状況によって変わらなければいけないかもしれませんけど、看護の心は変わらないと思うので、そこだけは失わずにいたいと思いますね。ぶれるものではないですよね。
桑原)枝葉は変わるかもしれませんけど、幹は変わらないという事ですね。
田中)変わらないかもしれないけど、先を読む力というのは看護師に必要だと思うんですよね。自分たちの核というものを出していけたらいいなと思いますね。

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