インタビューVol.07-2 新潟県立新発田病院 看護部長 小野塚礼子様

新潟県立新発田病院 看護部長 小野塚礼子様

「看護職が離職する理由」

小川)クラスメイトも看護師になるのだという、しっかりした芯をもった方達だったのですね。ここで一つお伺いしたいのが、看護学校を卒業して、国家試験さえ受かれば、ある程度は就職場所を自由に選べると思います。でも、その後3年経たずにお辞めになられる方たちの数っていうのは非常に多いと思いますが。
小野塚)確かに増えてきているとは思います。

小川)離職率が高くなってくるのは、別に看護師さんに限ったことではなくて、色んな職種で言われておるのですけども、看護師の現場では、何がそうさせるのかなとお考えでしょうか。
小野塚)当院に転勤してきて2年目ですが、毎年新人が入職してきます。ここ数年間は新人が辞めていくようなことはないですね。

小川)そうなのですね。
小野塚)中堅看護師の人が辞めていくようになってきています。理由に夫の仕事関係であったり、結婚や親の介護などによるものです。

小川)中堅というのは、だいたい30代前半の方たちのことをいうのでしょうか?
小野塚)そうですね。経験が7、8年ありこれからという人達ですね。

小川)それは、別に看護師の仕事を嫌になったのではなくて、ご家庭の事情でお辞めになられるということですね。
小野塚)理由は家庭の都合だけではなくいろいろです。自分が思い描いていることと現状との違いから無理が生じ、辞めていく人もいます。看護師を必要とする職場が沢山ありますから、今の職場が合わないと思えば自分に合う職場を探し、辞めていかれるわけです。それはそれでいいと思います。毎日の勤務が苦痛であれば長続きはしないですし、その人にとってもいいことだとは思いません。こちらも話をよく聴き、いろいろ対応を検討するのですが、無理に引き止めることはできません。辞めて欲しくはありませんが。その人が別の場所で生きがいや働きがいを感じられるのであれば応援しています。

小川)そうですよね。当社で看護師さんや介護士さんの就職のお手伝いや、人材派遣をしていると、色んな業種の方が転職をさせようと思って、お金の待遇だけをPRした求人活動をされているところって非常に多いですよ。
小野塚)もちろん生活がありますから、経済面も大事ですけれども、それだけではなく、その人にとってやりがいを感じられることが重要だと思います。金銭面では代えられないこと、自分自身の仕事に対する考え方なども大きく影響してくると思います。
   

小川)ですが、広告業者さんや、紹介業者さんが転職はいつでもできるし、もっと給料高いところが他にあるのだということを広告やインターネットを利用して、洗脳しているのが現状です。
それは決して良いことではないと思うのですけれども、そうやって実際に転職をされた方を見ると、また転職されるんですよね。結局お金ではないということですよね。
【仕事を続ける秘訣】

小野塚)日々いろいろなことがあっても自分自身が働き甲斐や仕事への充実感を感じられることが大切ですね。

小川)やりがいを見出させるような、そういった職場がたくさんできれば、辞める方たちが減りますよね。
小野塚)全てが叶う職場はめったにないと思いますが、自身の役割認識や目標に何を持つかなど、物事を前向きに考えられること、職場の人間関係が良好に保っていけることなどではないでしょうか。

小川)確かに、それを見出している人達は辞めないと思います。
小野塚)誰もが目標や希望をもって入職されます。職員が働きやすい職場環境づくりは看護部長の重要な仕事です。問題点の改善に積極的に取り組んでいく必要があります。また、看護師が働き続けるためには家族の存在がとても大きいと思います。

小川)そうですね。夜勤もありますし。
小野塚)家族に自分の仕事を理解してもらえるよう、家族とのコミュニケーションはとても大切です。夫や家族の理解や協力なくしてこの仕事は続けていくことはとても大変でしょうね。

【看護職として自分を支えてきたもの】

小川)ご家族に理解をいただいて、協力いただくことも大事ですよね。小野塚看護部長が一スタッフとして入職されてから、今まで自分を支えてきたもの、看護職として、これがあったからなど、もし何かあれば教えてください。
小野塚)この仕事が好きであるということが、長く続けられる一番の理由のように思います。
  

小川)看護師として仕事をしていることが好きということですか?
幼なじみ

小野塚)そうですね。また、今まで自分を支えてくれた人達の存在もとても大きかったですね。尊敬できる上司、仲間、幼なじみ、友人、家族など、離れていても仕事への理解、「元気?」「頑張っているね」など、長年に渡っての声掛けなど精神的な支えが多くありました。もう一つは患者さんとの出会いです。

小川)患者さんとコミュニケーションをとられて実感されるのですか?
小野塚)看護師という職業を通しての患者さんとの出会いです。

小川)看護職の醍醐味というのは患者と触れ合う、患者さんの一番近くに立っているというところですよね。
小野塚)人の生死に携わる職業は医師、看護師、消防士などに限られています。24時間365日患者さんの傍にいられるのは看護師であり、患者さんのことを一番分かるという強みがあり、やりがいを感じるところです。

小川)人の生き死にもそうですし、怪我や病気をして看護していただける我々にとっては、非常にありがたいなと思います。ホスピタリティもって温かく接していただける看護職の方は多いですよね。
【投書は病院をよりよくしていく宝】

小野塚)投書もいただきます。不親切であるとか、説明が不足しているとか。でも投書は病院をさらに良くするための宝だと思っています。患者さんからさまざまなことを教えてもらっていると思います。地域の方々と共に病院づくりをしていくことが必要です。ご意見は真摯に受け止めて、改善に努めたいです。

小川)投書をいただくというお話がありましたけれども、社会の目というのは、年々厳しくなっていると思います。
患者さんや地域の方と最前線で触れ合う看護師さんには、感謝の言葉をいただくと同時に、厳しいお言葉とか、クレーム、など受ける面も多いと思うんですが、その際にストレスを発散させるといいますか、緩和させる方法はございますか?

小野塚)投書は悪いことだけでなく、私たちの仕事に対して褒めてくださるものも最近増えてきています。そのような投書は職員にとってはモチベーションがあがります。 
思いやり、やさしさを忘れず、いつでも相手の立場に立って対応することが大切です。
【ストレスとの付き合い方】

小川)その中でストレスをうまく逃がせる人と、そうでない人がいると思うのですが。
小野塚)職員についても同じであり、お互いに相手の立場を考え、協力し合いながら仕事をやっていくことが大切です。
 

小川)1人だけで抱え込んだり、防波堤にならずに、ということですね。
小野塚)そうですね。内容にもよりますが、悩みや不安を相談できる職場環境づくりが大切ですね。問題点を共有し、皆で対策を考えることで職場のチームワークづくりにも反映されるものと思います。

小川)小野塚看護部長個人のストレスもおありになるかと思うんですけれども、発散される術をお持ちですか?
小野塚)ストレスを溜めないようにしています。性格上ストレスを溜めない方かもしれません。

小川)流れていくということですか?
小野塚)多少のストレスは誰にでもありますが、心配しても仕方ない、何とかなるのではと自分で勝手にいいように物事を考えたりします。あとは友達との長電話やスポーツ観戦です。エコスタジアムに野球観戦に行ったりすることもあります。アルビレックスの試合も観に行きたいところですが。

小川)なかなか時間合わないことが多いのではないですか?
小野塚)時間がないと言ってしまうとそれまでで、その気になれば時間はあるものですね。今一番観戦したいことは、ゴルフです。ゴルフ場でプロゴルファーのプレイを観てみたいです。

小川)ヨネックスレディースは新潟に来ますよね。看護部長はゴルフをおやりになるのですか?
小野塚)やりませんが、スポーツ観戦は何でも好きです。今はテレビが殆どですけれど。気分転換できます。


【看護職の未来と希望】

小川)最後の質問です。看護職は全国的にみて人材が足りない現状であり常に欠員が出ている病院もあるかと思いますが、どのようにしたらこの人手不足が解消できると思いますか?
小野塚)県立病院も同じ状況が続いています。若い人達に様々な機会を捉えて看護職の魅力をPRしていくこと。潜在看護師の方で働く意欲を持っている方への職場復帰に向けた研修体制の整備、継続して働ける労働環境の改善、選択できる勤務体制、気兼ねない諸制度の取得、保育所の整備などいろいろあります。看護職を希望される人がどんどん増えてくれることを期待したいですね。そのためには働いてみたいと思ってもらえる職場環境であることが一番大事だと思います。

小川)もう少し教育という部分に人数を割ける様になると良いというわけですね。その為には配置される定員がもっと多くならないとゆとりがでてこないという事ですね。
小野塚)そうですね。マンパワーの充足は必須です。これからは更に入院期間が短縮され、施設や在宅など多方面に渡り看護職の必要性が求められてきます。

小川)病院で働く事も大事ですけれども、病院以外で活躍するフィールドも増えますよね。そういう養成を地域の基幹病院などが担えると素晴らしいですね。
小野塚)当院は病院附属の看護学生以外に大変多くの看護学生の実習受け入れを行っています。看護学生の実習や潜在看護師の研修などの受け入れを考えた場合、指導に十分携われる専任のスタッフが必要ですね。

小川)学生の実習支援なども重要ですね。看護師の人手不足から、人材育成まで課題は様々あるかと思いますが、弊社としても出来る限りご協力させていただきたいと思います。本日は大変お忙しい中インタビューにお付き合い頂きまして有難うございました。
小野塚)ありがとうございました。

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